第 55 回 通 常 総 会 議 事 録

東 京 都 新 宿 区 津 久 戸 町 4 番 6 号
公益社団法人 プレストレストコンクリート工学会


  日 時:平成26年5月21日(水) 15:30~17:15
  場 所:東京都千代田区九段北4-2-25   アルカディア市ヶ谷(私学会館)

1.開 会
    森田事務局長が開会を宣言し、出席正会員は委任状とも1,372 名で、定款17条に
  規定する正会員総数2,396 名の2分の1以上の出席を得ているので、本総会は成立す
  る旨報告があった。

2.出席役員
    会長:二羽淳一郎、副会長:西山峰広、春日昭夫、専務理事:森田雄三、
        常務理事:宇治公隆
    理事:和泉公比古、井上 晋、太田 誠、大西睦彦、大野義照、河瀬日吉、
       下村 匠、鈴木健一、堤 忠彦、手塚正道、寺田典生、服部修一、深井 悟、
       宮川豊章、睦好宏史、森 拓也
    監事:小川彰一、山田眞人
    顧問:池田尚治

3.二羽会長挨拶(要旨)
   一昨年4月1日より、公益社団法人に移行し、会の目的を「プレストレストコンクリート
  およびコンクリート構造に関する学術と技術の進歩,ならびに会員の資質の向上と国際
  的な情報交流を図り、もって社会の安全と発展に寄与する。」としている。
   本工学会の会員数は、平成26年3月末現在で、個人正会員2,360名、法人正会員36
  名、賛助会員72名である。個人正会員は、昨年に比べ43名の減少となっている。
   このような状況の中、新たに「会員増加推進小委員会」を設置して、個人正会員は
  もとより、より多くの学生会員の入会をめざしている。プレストレストコンクリートに関わる
  多くの方が本学会の会員となり、より一層活発な学会活動に貢献していただけることを
  目指している。
   本工学会の活動は、PCに関する技術規準の発刊,会誌「プレストレストコンクリート」の
  年6回の編集発行、全国主要都市9箇所における「プレストレストコンクリート技術講習会」
  の開催、そして年次大会である「プレストレストコンクリートの発展に関するシンポジウム」の
  開催である。
   今年のシンポジウムは、10月23日(木)・24日(金)の2日間にわたり、岩手県盛岡市の
  「いわて県民情報交流センター(アイーナ)」で開催する予定である。
  シンポジウム前日の10月22日に震災復興状況を見学するツアーを計画しており、多数の
  参加が期待される。
   また、本工学会の資格制度として、プレストレストコンクリート技士制度とコンクリート構造
  診断士制度がある。特に2007年度から始めたコンクリート構造診断士制度は、メンテナンス
  元年と称されるこの時代に即した制度であり、多くの方々が本資格を取得し、社会に貢献さ
  れることを期待する。
   本日は、平成25年度の活動を総括する機会で、各議案について活発なご議論、ご審議を
  賜り、併せて議事の進行について、ご協力のほどをお願い申し上げる。

4.議長選出
    二羽会長挨拶の後、森田事務局長から本総会の議長は定款第15条により、会長が
  これに当たるとの説明があり、二羽会長を議長とした。

5.議事録署名人の指名
    議長発言にて、議事録署名人については定款19条に規定により、議事録署名人は、
  議長および議長が指名する出席者2名以上としている旨、説明があり、次の両氏が指名
  された。
                西 山 峰 広 氏        春 日 昭 夫 氏

6.議 事
  第1号議案  平成25年度事業報告
     議長より春日副会長が指名され、本日配布の議案説明が行われた後、議場に諮っ
   た結果、原案どおり承認議決された。

  第2号議案 平成25年度収支決算報告
     議長より森田事務局長が指名され、まず平成25年度収支計算書、貸借対照表、
   正味財産増減計算書、財務諸表に対する注記、および財産目録に関し説明があった。
     さらに、山田監事から監査の結果、何れも適正且つ妥当であった旨の監査報告、
   ならびに本決算報告について茂利公認会計士のご指導を受けたとの報告があり、議
   場に諮った結果、原案どおり承認議決された。

  第3号議案 役員改選
     議長より本工学会の役員の改選については、毎年約半数の改選が行われ、新任な
    らびに再任役員の選任については、総会の承認を要する旨の説明があった。
     すなわち、本通常総会の終結をもって理事井上 晋、宇治公隆、大野義照、河瀬
    日吉、下村 匠、鈴木健一、手塚正道、寺田典生、浜原正行、深井 悟、宮川豊章、
    森 拓也、森田雄三および監事小川彰一の任期が満了し、また理事和泉公比古氏よ
    り辞任の申し出があったため、次に示す表により理事及び監事を選任したい旨を議
    場に諮った結果、満場一致で承認議決された。
     なお、新任理事の木暮 深氏は、辞任理事の和泉公比古氏の後任であり、任期は
    残任期間となる。

     議長発言にて、続いて行う第1号報告の平成26年度事業計画および第2号報告の
    平成26年度収支予算については、3月11日に開催した第572回理事会において、
    審議の上、承認されている旨、報告があった。

  第1号報告 平成26年度事業計画
     議長より西山副会長が指名され、平成26年度事業計画の説明があり、了承された。

  第2号報告 平成26年度収支予算
     議長より西垣事務局次長が指名され、平成26年度収支予算書に関し説明があり、
    了承された。

7.名誉会員推挙
    議長より、本会並びにプレストレストコンクリート技術の普及と進歩発展のため、
  長年にわたり功績を残された方を名誉会員に推挙しているとの説明があった。本年度
  の候補者として黒沢亮平氏、清野茂次氏、長尾德博氏、渡邉史夫氏が披露され、総会
  に諮った結果、満場一致で名誉会員への推挙が承認され、二羽会長より推挙状が贈呈
  された。

8.プレストレストコンクリート工学会賞授与
    森田事務局長の司会で、平成25年度プレストレストコンクリート工学会賞の授与
  が行われた。
    工学会賞の授与に先立ち、工学会賞選考委員会宮川委員長から、平成25年度工学
  会賞選考経過の説明、受賞候補者選考理由について説明がなされた。
    その後、二羽会長から次に示す各賞の贈呈が行われた。
○ 論文部門(賞状と記念品)
塩害暴露試験によるコンクリートの塩分浸透性の評価 (会誌第54巻5号,55巻1号)
谷口秀明 殿
渡辺博志 殿
手塚正道 殿
藤田  学 殿

腐食したPCより線の機械的性質とプレテンションPC梁の残存耐力の評価
                                (第21回シンポジウム論文集)
陸    賢 殿
田中泰司 殿
山口貴幸 殿
下村  匠 殿

○ 作品部門(賞状と記念盾)
羽田クロノゲート・フォーラム棟/託児所棟 ヤマト運輸株式会社 殿
株式会社日建設計 殿

寺迫ちょうちょ大橋 西日本高速道路株式会社 九州支社 殿

あげまつ大橋 国土交通省中部地方整備局
飯田国道事務所 殿

各務原大橋 各務原市 殿

兵庫県立淡路医療センター 兵庫県 殿
株式会社安井建築設計事務所 殿

北陸新幹線 神通川橋りょう 鉄道・運輸機構 北陸新幹線第二建設局 殿
株式会社トーニチコンサルタント 殿
大成・大豊・日本海建興特定建設工事共同企業体 殿

川下川橋 西日本高速道路株式会社 関西支社 殿

会下橋 徳島県阿南市 殿

○技術開発部門(賞状と記念盾)
亜硝酸リチウム水溶液を用いたPCグラウト充てん不足部の補修工法 ~リパッシブ工法~
株式会社ピーエス三菱 殿
森川英典 殿

既設PC桁の外ケーブル張力モニタリング方式 
 ~PCI形桁のケーブル破断を想定した維持管理手法~

村田一郎 殿
湯淺康史 殿
及川雅司 殿
  濱田  譲 殿
森川英典 殿

○施工技術部門(賞状と記念盾)
関口高架橋(北工区) 中日本高速道路株式会社 東京支社 殿
三井住友建設株式会社 殿

長大PC箱桁橋のゲルバーヒンジ連続化技術 -鈴田橋補修工事-
西日本高速道路株式会社 殿
三井住友建設株式会社 殿

掛川市津波避難施設 株式会社ピーエス三菱 殿

播但連絡道路市川大橋(床版取替え) 株式会社近代設計 殿
株式会社IHIインフラ建設 殿

9.受賞者代表挨拶
    受賞者を代表して、論文部門については一般社団法人プレストレスト・コンクリート
  建設業協会 谷口秀明氏、作品部門では㈱日建設計 福島孝志氏、技術開発部門で
  は㈱ピーエス三菱 三島康造氏、施工技術部門では中日本高速道路㈱ 井口忠司氏が
  それぞれ受賞に対する謝辞と、なお一層PC技術の啓発と発展に努力したい旨等の
  ご挨拶があった。

10.閉 会
    森田事務局長が閉会を宣し、第55回通常総会は滞りなく終了した。

    平成26年5月21日